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ホーム > 44. なぜ片足で立ってねるのですか。前 - 次

 一番早く次の動作に移れる姿勢だからと思われます。敵(てき)が現れた時、しまっていた方の脚(あし)を出せばすぐに移動ができます。

★★ 解説 ★★
 43番の解説で触れたように、脚(あし)と嘴(くちばし)をしまって休むのは最も熱の損失を少なくするのに効果的な方法です。しかし、そのためにはお腹を地面につける必要があるので、見通しがよい安全な場所でないかぎり、その姿勢のままで落ち着いて休むわけにはいきません。敵が現れたときに飛んで逃げるには、
@まず両脚(りょうあし)で立ち上がる 
A片方の脚(あし)を上げる 
Bその脚(あし)を踏みおろして羽ばたく
 という手順をふみます。片脚(かたあし)で休んでいればすぐにBの行動に移れるので、飛び立つまでの時間が短縮できる効果があります。「片脚寝」は体温のロスが少なく、かつ敵から最も素早く逃げるための姿勢といえるます。
 片脚(かたあし)でやすむときは脚(あし)を交互に使うので、寝ている間に脚(あし)が凍(こお)りつくのを防ぐのにも役立つといわれます。私も以前に一度、凍りに閉ざされたまま死んだマガンを見た経験があります。
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